Press Release
地下商店街の全域WiFi化にかかるコストを独自無線中継技術で低減
《概要》
国立大学法人九州大学ならびにPicoCELA株式会社は、この度、独自の無線中継技術によって、地下商店街の全域WiFi(無線LAN)化にかかる設置コストを低減することに成功しました。従来、広域なWiFi空間の構築には多数のLANケーブル配線が必要でしたが、今回用いた無線中継技術によってLANケーブル敷設にかかるコストを7分の1以下にまで低減できました。同技術を組み込んだ多数の無線LANアクセスポイントを天神地下街*1 (福岡市中央区)に設置し、総延長1.2kmの地下商店街全域をWiFi空間化することに成功しました。WiFi空間の低コスト構築技術を確立したことにより、スマートフォンの普及に伴い需要が増大しているWiFiのエリア拡大が容易となることが期待されます。
■背景
今回の広域WiFi空間構築は、福岡地下街開発株式会社殿が進める天神地下街の情報通信インフラ強化のために実施されました。九州大学は、本件のプロジェクト管理を託された株式会社SIIIS殿の要請を受け、本学が推進する社会連携事業の一環として技術協力を行いました。
■内容
本学大学院システム情報科学研究院の古川浩教授が有する無線バックホール技術(アクセスポイント同士が無線LANで互いに中継し合う技術)が適用された無線中継機能付きWiFiアクセスポイントを活用し、天神地下街全域をWiFi化しました。使用した機材には、古川教授の研究成果が適用されたPicoCELA株式会社が提供する小型無線中継WiFiアクセスポイント、PCWL-0100を用いました。PCWL-0100は、機器間を無線中継することで、面倒なインターネット配線を不要にし、WiFiエリアの拡大を容易にします。従来スポット的であったWiFiエリアを、複数台のPCWL-0100が連携することによって容易に広域化できます。同社は古川教授が代表を務める「MIMO-MESHポイントの開発」プロジェクトの成果を事業化するべく設立されました。同プロジェクトは先端半導体の世界的な開発拠点構築のため、福岡県が推進している「シリコンシーベルト福岡プロジェクト」の一環として、文部科学省(地域イノベーションクラスタープログラム・グローバル型第II期)ならびに財団法人福岡県産業・科学技術振興財団の支援を受け、実施されています。
■効果
従来、広域WiFi空間の構築には多数のLANケーブル配線が必要でした。今回用いた無線中継技術によってLANケーブル敷設にかかるコストを7分の1以下にまで低減できました。
■今後の展開
本広域WiFi空間は、スマートフォンの普及に伴い急激に増大しているモバイル通信トラフィックを吸収し、既存の携帯電話網の品質向上に貢献します。さらに、本広域WiFi網を各種の新しいモバイル機器向けアプリケーションの運用に活用してもらうことで、次代を担うコンテンツ市場の活性化をサポートしていきます。
■補足説明
*1 【天神地下街】福岡市中央区天神にある地下商店街。福岡市の中心に位置し、一日の歩行者量は約40万人。150を超えるテナントを収容する。
| 九州大学大学院システム情報科学研究院/MIMO-MESHポイントの開発プロジェクトチーム | |
| 担当 |
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|---|---|
| Tel | 092-802-3583 |
| furuhiro@ait.kyushu-u.ac.jp | |
| URL | http://mimo-mesh.com/ (MIMO-MESHポイントの開発プロジェクトホームページ) http://www.isee.kyushu-u.ac.jp/ (九州大学システム情報科学研究院ホームページ) http://www2.lab-ist.jp/ (地域イノベーションクラスタープログラム・グローバル型第II期/福岡 ホームページ) http://www.ist.or.jp/ (財団法人 福岡県産業・科学技術振興財団ホームページ) http://www.tenchika.com/ (天神地下街ホームページ) http://siiis.com/ (株式会社SIIIS) |





